放射線腫瘍教室インタビュー
Interview

現場で働くドクターの声

実際に放射線腫瘍学教室(治療部)で働くドクターが、医局の特徴や働く環境など、さまざまな質問に答えます。

この放射線腫瘍学教室の臨床体制について教えてください
江原先生
医師の数が少ないこともありますが、互いに協力し合いながら運営しています。特にカンファレンスは重視しています。ひとりで考えるよりも情報共有し、フラットに意見を言い合うことで、新たな気づきを得ることもあります。すべては患者さんにとってのベストな治療を実施するためです。
この放射線腫瘍学教室での研修はどうですか?
小林先生
大学病院なので患者さんが抱えている疾患の幅が広く、さまざまなことを経験することができます。任されることも多いので責任感を持ちながら、日々研鑽を積むことができています。もちろん放任されているわけではなく、日常的に気軽に相談ができる雰囲気があり、安心感もあります。
若手医師の育成方針について教えてください
江原先生
放射線治療は、あらゆるがんを対象に行われており、学ぶべき領域は広いと思います。今後のキャリア形成を考えると、まず最初の10年くらいはゼネラリストを目指して、広くさまざまな症例に触れていき、その後に専門分野を追求してもらえればと思っています。また私自身の方針として、若い人にも主体性を持って、自分で判断できるような放射線腫瘍医を育成したいと考えています。
放射線腫瘍学の魅力はどこだと思いますか?
長井先生
まずは全身を診ることです。臓器別の枠を超えて、患者さんと関わりたい方におすすめです。その分、幅広い知識が必要とされ、学びに尽きることがありません。また、どんどん新しい治療方法が出てきている分野なので、これから若い先生が活躍できるチャンスも多いと思います。
働く環境についてはどう思いますか?
長井先生
基本は予約制の診察なので、事前準備を個人のペースでじっくり行うことができます。また当院の放射線科では現在病棟を持っていないため、当直はなく、急患対応も多くはありません。そういう点で働きやすさは日々実感しています。仕事と家庭の両立がしやすく助かっています。
小林先生はどう思いますか?
小林先生
ワンフロアに診療室と放射線治療室があり、物理的に距離が近いためか、医師だけでなく、技師さんや看護師さんとチームとしてのまとまりがあります。相談事があるときも、人づてに聞くのではなく、直接コミュニケーションが取れるのが良いところだと思います。