放射線腫瘍学教室（治療部門）

近年の放射線治療領域の進歩には、治療装置（モダリティ）の進歩が大きく関わっています。当教室でも、最新の機器やシステムを整備することで、脳定位放射線治療や呼吸による臓器の動きに対応した呼吸同期照射や息止め照射が可能になるなど、より良い放射線治療を患者さんに提供できるとともに、研修医にとっては最新の治療法に触れる環境を整えています。
しかし、やはり重要なのは、放射線腫瘍医の知識と技術です。治療装置が高精度で高機能になっていても、その性能を十分に生かすことができなければ意味がありません。
当教室では最新の装置を備え、それを扱う技術を身につけることで、患者さんに最適な治療を実施できる放射線腫瘍医を育成しています。

モダリティ

外部照射

リニアックはSynergyとVersaを導入しています。両機ともIGRT（画像誘導放射線治療）、SRT（定位放射線治療）、IMRT（強度変調放射線）に対応しており、体表モニターとしてキャノンメディカルシステムズ社のCatalystを装備。また、ブレインラボ社のバーサExacTracを併設しています。

治療計画

治療計画を支援するシステムとして、エレクタ社のMONACOや日立製作所のRayStation、バリアンメディカル システムズ社のEclipse、エレクタ社のOncentraを導入しています。また、ブレインラボ社のElementsを導入しており、多発脳転移に対してSRTを行っています。

内部照射（小線源治療）

Flexitronの導入に合わせて同室CTを設置。自走式のラージボアCTであり、アプリケーション後に移動をすることなくそのままIGBT（画像誘導小線源治療）を行うことができる環境を整えています。

診療実績（令和2度、放射線治療外部照射）