放射線医学教室のご案内 ご挨拶

ご挨拶

杏林大学医学部放射線医学教室は、設立当初より50年以上にわたり放射線医学における診療、研究、教育を担っている伝統ある教室です。付属病院での診療では、欧米式の中央部門システムにより、原則としてほとんど全ての画像診断を管理し診断するという体制をとっています。またCT・MRIを中心に常に最先端の診断装置を導入していることも大きな特徴です。多くの放射線診断医(画像診断医)が在籍し、侵襲が少なく放射線被ばくを抑えた無駄のない検査の遂行、適切な検査法の選択や実行による迅速な診断、全ての臓器分野における高いレベルの画像診断や臨床各科への情報提供を行い、患者さんにとって優しく質の高い医療の提供に大きく貢献しています。診療放射線技師、看護師など多くのメディカルスタッフと連携し、またあらゆる診療科に関わることでチーム医療の中心的役割を演じています。

我々放射線診断医は、単純X線撮影、CT、MRI、核医学検査などの多くの画像診断手法に精通するとともに、頭部、胸部、腹部、そして骨関節などの全身のあらゆる部位の画像診断を司り、まさに「頭のてっぺんから爪先まで全身を診る」医師と言えます。CTやMRIの登場以来、画像診断手法の進歩は目覚ましいものがあり、実臨床において画像診断の果たす役割は極めて重要で、画像診断なくして現在の医療は成り立ちません。カンファレンスでは患者さんの治療方針を決定する重要な役割を演じ、放射線診断医はDoctor’s Doctorと呼ばれることがあります。

我々の役割は画像診断のみにとどまりません。画像下治療(Interventional Radiology: IVR)は、血管造影、X線透視、CTなどの高度な診断技術を駆使しながら、体を開くことなくわずかの傷と麻酔で外科的治療を行う手法で、さまざまな疾患や病態に応用されています。患者さんの体への負担が少ない治療法として注目されており、今後さらに需要が高まるものと考えられます。カテーテルを介して抗癌剤や塞栓物質を流し腫瘍や出血を治療する血管塞栓術、狭窄した血管(下肢動脈や腎動脈など)を拡張する血管拡張術など、多くの手技を行っています。

研究面では最先端の画像診断装置を駆使したさまざまな臨床研究を行っており、多くの成果を報告しています。また画像下治療では被曝低減に向けた新たな研究も行っています。

当教室では従来から教育にも特に力を入れており、幅広い知識を有しながら高度な専門性を身につけ、我が国の放射線医療をリードする人材を育成するべく、独自のプログラムに基づいたきめ細かい指導体制をとっています。これにより現在まで多くの放射線診断専門医を輩出して参りました。

この領域に興味を抱き、将来スペシャリストとなることを目指す医学生や研修医の皆さんを歓迎致します。